肺炎の予防:①牛の免疫を上げること (part2ワクチンについて)
- 本部 合同会社MOMONET
- 2022年4月30日
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更新日:2022年5月9日
前回は病原体に対抗してくれる救世主、免疫グロブリン(Ig)についてお話ししました。このIgは、病原体が体内に入った時にやっつけようと働く「抗体」の機能を持つタンパク質です。
ところで、皆さん、風邪をひいた時に症状が改善するまでに時間がかかりませんか?病原体には様々(数えきれない)な種類があり、Igは「各病原体に合わせた抗体」に変化しようとします。この変化に要する時間がかかればかかる程、病原体に対する抵抗力が弱くなってしまいます。
そこでIgの変化がすぐに反応できるようになるシステム作りがワクチンです。妊娠中の母牛に下痢5種ワクチン、キャトルウィン(肺炎のワクチン)などを接種し、母牛に抗体(IgG)を作らせることで、初乳を介して各病原体に合わせたIgGを子牛へ移行させます。母牛に適時にワクチンを接種することで、IgG濃度が高い初乳を子牛に与えることができ、おすすめです!
次回は②牛舎の環境を改善することについて触れていきたいと思います。

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