top of page

子牛下痢症の種類について

更新日:2022年3月9日

 子牛の下痢症は成長不良、育成期の受精率、受胎日数の延長、下痢症の後遺症による体調不良など生産性や経済性損失の大きな一因となっています[1]。子牛の下痢症は、①病原微生物の感染性と②消化不良性、すなわち非感染性に分類されます[2]。多くの病原微生物(ウイルス、細菌、原虫、線虫など)が子牛の下痢症発症に関係していますが、ウイルスは牛コロナウイルス、牛ロタウイルス、牛ウイルス性下痢ウイルス(B V D V)など、細菌は大腸菌、サルモネラ菌、クロストリジウム菌など、原虫はコクシジウム、クリプトスポリジウムなどが挙げられます。

 上記した病原微生物が単独で発症するだけでなく、いくつか組み合わせで発症することもあります。


[1]Cho, Y., Yoon, K.: J. Vet. Sci, 15(1), 1- 17, 2014

[2]稲葉睦、加藤敏英ら:子牛の医学、213、2014





Comments


©2022 by 牛の健康相談ホットLINE。Wix.com で作成されました。

bottom of page