ウイルス性腸炎(下痢)について
- 本部 合同会社MOMONET
- 2022年2月22日
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更新日:2022年3月9日
子牛のウイルス性腸炎(下痢)の原因で最も多いものは、牛ロタウイルスと牛コロナウイルスです。
牛ロタウイルスは生後数日〜2週齢で発生します[1]。症状は激しい水様下痢、それに伴う脱水症状(眼の陥没、皮膚を伸ばすと伸びきったまま、鼻が乾いているなど)が特徴です。1週間ほど下痢便の中に大量のロタウイルスが排出されるので、短期間で農場内に蔓延します[2]。
牛コロナウイルスはロタウイルスと同じ生後数日〜2週齢で発生することが多いですが、成牛の出血性下痢(冬季赤痢)の原因として知られている通り[1]、年齢に関係なく牛の免疫が弱くなった時に発症します。症状は乳白色や黄色の水様下痢が特徴ですが、子牛は軽い肺炎を併発することがあります。コロナウイルスは糞便だけではなく、咳、鼻汁など飛沫を介して感染します。

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